矢内 由美子のスポライ ワールド

世界を広く、人を深く、知りたい君へ。 好奇心が描く地図 by Sports Journalist Yumiko YANAI 祝!東京五輪

体操世界選手権@南寧は驚きの連続

行ってきました。南寧の体操世界選手権。

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予算は1億元(約18億円)

ボランティア900人

連日の大盛況

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マスコットのナンナンNangnangとニンニンNingning

驚きの連続というのは、まず南寧空港についたときです。

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五輪やサッカーワールドカップ並に、特別ゲートがあり、ウエルカムデスクがあります。
到着ロビーに行くと、大々的なウェルカムデスクがあり、名前を言うと

「待っていましたよ。さあ、行きましょう」

と、笑顔のボランティアにアテンドされて専用車へ。

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この車でホテルまで行きました。

高速道路の料金所には「世界選手権専用レーン」があり、スムーズ。

真新しい道路はとてもキレイで広く、凸凹ゼロでまったく揺れません!

道路の照明はこれでもかというほど明るい。市内に入る川には翼大橋やベイブリッジみたいな大型の橋が何本も!しかもすごい照明!

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試合会場はこの図の左上の体育館で行われました。

真ん中はサッカーなどのメイン会場。(陸上トラックがあるのかどうか、聞くのを忘れた・・・)大きさから見ると5万~6万人は入りそうです。水泳場もありますね。
敷地は広いので、ボランティアが運転するカートで移動です。

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ぜんぜん待たずに、すぐ出発してくれます。このシステムは、広州の空港内で国際線から国内線ターミナルへの移動の方法と同じような感じでした。

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総合運動場の敷地内にレンタル自転車システムもありました。これは、南寧市内にもあるのですが、稼働率は低そうでした。

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プレスセンターです。

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これは記者席から見た試合会場。

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ビュッフェ形式の昼食・夕食は10元!! 

200円以下です。格安で大助かりでした。

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お土産ですね。これは180元くらいしてました。

3500円くらいですから、安くないですね。

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そして、中国体操界の元祖スーパースターであり、実業家としても大成功の

李寧さんのスポーツブランド「リーニン スポーツ」が今回のアパレルサプライヤーで、ボランティアのウエアなどはこちらのものでした。
李寧さんはここの出身のようです。

南寧には「リーニン スポーツパーク」なる、強化の拠点があります。

会場のコンコースにはお店のブースも。

わたしもポロシャツをゲット。3500円くらい。

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かなり巨大です。

これがもう一対、試合会場の入口にもありました。

南寧市内に張られているポスターや看板など、何枚あるんだというくらい、本当に広い街全体が体操一色でした。

南寧・・・行く前は聞いたことがなく、行ったことのある人もほとんどおらず、「人口650万人だけど、何もない田舎ですよ」なんて聞いていたのに、

実際に行ったら仰天の連続でした。空港はこの大会に向けて新しくなったということでぴかぴか&巨大だし。

市民の服装はおしゃれだし。経済力有りそうだし。

 

国際サッカー連盟のグランディ会長は「最高のホスピタリティー、最高のトランスポーテーションだ」と言っていましたが、ほんと、その通りです。

中国の組織委員会委員長は「政府の全面的な支援により、本大会は開催された」と

胸を張ってました。確かに、すごい援助されているのを感じました。

 

でも。。。

「最高の大会」ではないんですよね。。。

採点はまた別に置くとして、たとえばインターネットの検閲問題とか、

あれやら、これやら。北京に比べたら全然ましですが、

大気汚染も確実に進行しているのを感じました。

昼間はもやっています。日本や欧米からの記者は、だいたいのどをやられて、

咳をしてました。

 

地球の未来図ですね。怖さがあります。